季節のワンポイント
2017年 第2号
瓦のチョッといい話
瓦の寿命とは、一体どのくらいなのかご存じですか?
瓦の種類によって違いはありますが、一般に粘土瓦を焼成してつくられる瓦の耐用年数は
200年とも、300年ともいわれております。
いかがですか? ちょっと驚きではないですか?
つまり、下地が傷まない限りは、瓦はいつまでも屋根を守り続けるのです。
一般的な家屋よりも、瓦の方が長寿命ということになりますから、例えば家を建て替えるときにも、
それまで使われていた瓦を新しい屋根に葺き直し、再活用することも可能となるのです。
瓦はリサイクルも可能な、自然に優しい建築材ともいえるでしょう。
先に述べた通り、瓦は長い寿命を誇ります。
しかし、いつまでも葺きたての真新しい状態が続くわけではありません。
年を経るごとに、渋みのきいた色や、やわらかな風合いといったものに変化していきます。
言ってしまえば「経年変化」ということになるのですが、決して単なる変化ではなく、より美しい外観、
すなわち「経年『うつくしさ』」を醸し出すようになるのです。
弊社が主に取り扱う「栄四郎瓦」は、そのような瓦ならではの美を愛する方々のために、
三河粘土を中心とした高品質な素材を使用し、高温でしっかりと焼き上げ、
耐久性や耐寒性を向上させるなど、高い品質を追求して造られています。
このこだわりにより、栄四郎瓦は雨や風、冬の凍てつきから屋根をしっかり守ります。
(参考:丸栄陶業株式会社 栄四郎瓦 資料)